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ギャヴィン・ノーブルさんのブログ2 「ラウンド1!」 PDF Print E-mail
Written by Gavin Noble   
Wednesday, 21 March 2007

ギャヴィン・ノーブル
2007年3月21日(水曜日)

「金曜日に”ピット裏のおしゃべりさん”だけが興奮してまくしたてていたかもしれないが、土曜の午後には信じられないほどの数がいたに違いない。10位、11位グリッドはSAF1にとって未踏の地であって初ポイントの可能性についていくらでも語ることはあったのだから...」

SAF1無線通信マネージャーのギャヴィン・ノーブルが書いた初戦のレポートをどうぞ!


ラウンド1 - オーストラリア

なんと慌しい数週間であったろうか! バーレーンテストからイギリスに戻った後、帰ってきた機材全部をオーストラリアに向けて送り出す準備をするのには大変な労力を要した。小さいチームとはいえ空輸便に約24トン、加えて3トン分ほどの船便を我々が現地入りする前に到着させなければならないのだから。

我々がバーレーンにいる間に新しいピットウォールタイミングスタンドが(ファクトリーに)配達されていたので、まずはその配線をしなければならなかった。これは時間がかかり面倒な作業だった。なにしろ電源ケーブル、ネットワーク配線、インターコム、テレビケーブルなど全部を正確に配線しなくてはいけないのだから。誰もがその週を通して、3台のマシンを組み立てることを始めとして、全ての物を準備することにかかりきりだった。そしてついに木曜の夕方には全部を箱詰めにしてオーストラリアに送り出した。

そして、土曜の朝、第一陣として我々は新調されたユニフォームに身を包み、メルボルンまでの22時間のフライトに向けてヒースローに集合した。日曜の夕方遅く、我々は涼しく風の強いメルボルンに降り立った。翌朝10時には我々はサーキットに到着し、メカニックやエンジニアが2日後にやってくるまでに間に合わせるようピットを設営し始めなければならなかった。冬の間に行ったあらゆる準備が功を奏し、去年よりずっと速く、簡単にピット設営は終わった。

出発前にファクトリーでやってきた様々な準備にもかかわらず、サーキットではマシンを完成させるのにはまだまだ膨大な作業が残っていた。ギリギリ直前まで風洞テストをやっており、そこで得られたデータを盛り込んで作られるエアロパーツはまだ続々と到着していたのだ。その上、木曜の新車発表までにピット全体と3台のマシンを完成させる必要もあった。SA07発表会自体は新車やアンソニーとタク、新しいスポンサーからの人々の写真を撮るだけの淡々としたものだった。

発表会が終わると、我々はまた仕事に戻り、その日の夕方遅くには最初のピットストップの練習も行われた。幸いなことにピットストップタイムはまだ去年と同じくらい良く、シーズンが進むにつれてさらに良くなるだろう。バルセロナテストでもピットストップの練習はしていたが、レースチーム全員が揃った上でもう一度やっておくのはいいことだ。

金曜日は雨だった。新ルールでレインタイヤの使用本数が制限されているため、最初のセッションは走り始めるのを充分遅らせる必要があった。しかしセカンドセッションでは雨も上がり、数周のテストラップの後でアンソニーは解き放たれ、4位という驚異的なタイムを叩き出した。これはすばらしいことでチームの士気も俄然高まり、ピットでは興奮気味に会話が弾んだ。

土曜日の朝のセッションもとても順調に進み、予選セッションまでに最終調整をすることができた。予選への期待は高かったが、それでもスーパーアグリのマシンが初めてQ3に進むなどということは誰も予想しなかった。両マシン揃ってQ2に行く可能性は充分あったが、そしてそれは余裕で行けたのだが、タクのすばらしいドライブでトップテンを達成し、我々はギリギリの大慌てで最後のQ3に積む燃料とタイヤを用意したのだった。金曜日に”ピット裏のおしゃべりさん”だけが興奮してまくしたてていたかもしれないが、土曜の午後には信じられないほど数がいたに違いない。10位、11位グリッドはSAF1にとって未踏の地であって初ポイントの可能性についていくらでも語ることはあったのだから。マシンの最終セットアップを終えてパルクフェルメに送り出した後、最後のピットストップの練習を行った。そこでは1周目のピットインやノーズ交換、エンジンストール、ステアリング交換など、あらゆる場面を想定してリハーサルをした。ホテルに戻る時、アルバートパークを歩きながらメルボルンのGPはなんてすばらしい雰囲気に包まれているのだろうと思ったし、たくさんの応援や祝福を受けた。

変に思われるかもしれないが、レース当日というのはレースチームにとっておそらくその週で一番のんびりできる日である。全て準備は整い、マシンも走るのを待つだけ。やることと言ったら単にいろんなシステムの全機能がちゃんと動くかどうかをチェックするだけだ。戦略やピットストップについての打ち合わせを済ませたら、軽くランチを取り全員つなぎに着替える。

不運にもアンソニーがピットを出る時になってクラッチが咬まなくなってしまった。急いで話し合い新しいソフトウエアをマシンにダウンロードした。これで問題は解決し、ようやく彼はグリッドに向かうことができた。タクは既にグリッドで待っていた。そしてスタートへのカウントダウンが始まった。赤シグナルが消えた時、アンソニーにトラブルが起こりマシンを走り出させることがなかなかできなかった。後ろからスタートするマシンは遅い車を避けるために回り込んだりするので、これは非常に危険な状態だ。深刻な事故に繋がる可能性も非常に大きい。幸いなことに事故は起こらず、彼もなんとか動き出すことができたのだが、既にいくつものポジションを落としてしまっていた。レースはほぼ予定通りに進み、タクもアンソニーも安定したタイムを刻んでいた。ピットストップも予定通り行われたが、タクはピットレーンに入ってくる数台のマシンに阻まれ、ピットに留まらざるをえなかった。これでおそらく一つは順位を落としたであろうし、それはつまりホンダのルーベンスの前に出ることができなかったということだ。

レース中にアンソニーはマシンが宙に浮くほどの事故にあった。その衝突のせいで彼のお尻にはひどい痣ができたしマシンもダメージを負った。その事実を考えるとアンソニーはそれまでのラップタイムを継続するなど非常にいい仕事をした。レース後、彼は病院に送られ精密検査をした。幸いなことに深刻な怪我は一切なく、その日の内に病院から戻ってくることができた。

タクはミスのないレースをし12位で戻ってきた。アンソニーの16位と合わせ、こんなに若いチームの新車としてはとても良い結果だったと言えるだろう。さらに喜ばしいことは、ホンダの1台をやっつけ、もう一台の直後でゴールしたということだ!

レースが終わるとすぐ荷造りが始まった。ピットレーンのところにはたくさんのSAF1ファンが集まって嬉しかったし、マークやその仲間連中とちょっと話せたのも良かった。ところで君達に一つ質問があるのだが。「グランドスタンドの予約席を変更し、グリッド後方ではなく真ん中あたりに席を確保する必要性を今になって感じては
いないかい?!」 たくさんの応援をありがとう。こんなにすばらしいスタートが切れて、我々は近いうちに初ポイントを取るのを楽しみにしているんだよ。

日本語訳 Yoshi (Baku)

Last Updated ( Saturday, 07 April 2007 )
 
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